12月 10

京王電鉄バスの高速バス座席予約システム「SRS」へのダイナミックプライシング導入を支援、共同運用を開始

「SRS」は、京王電鉄バスが運営する日本有数の高速バス座席予約システムです。予約・発券に加え、精算、利用分析機能も有する高速バス基幹システムであり、バス利用のお客さま向けには「ハイウェイバスドットコム」というサイト名で高速バスの予約・決済サービスを提供しています。全国45社のバス事業者が本システムを利用しており、140を超える高速バス路線の座席販売を取り扱っています。

「MagicPrice」は、データの取り込み・分析・価格決定を高速化するダイナミックプライシングシステムとして、空が提供しています。

このたび、SRSとMagicPriceが連携することにより、SRSを利用するバス事業者はダイナミックプライシングを活用した座席販売が可能になります*。また高速バスを利用されるお客さまは、ダイナミックプライシングの需要と供給に応じて価格が変動する仕組みによって、それぞれのニーズに応じた運賃で乗車券を購入いただけます。
* 12月17日(木)時点でダイナミックプライシングシステムを活用した販売を行う路線は一部のみ

【背景】
元来より、高速バスは時期によって需要が大きく異なり、利用するお客さまの人数差が生じております。繁忙期への需要集中による「満席でのお断り」をはじめとした問題を解消すべく検討を重ねてまいりましたが、解決策のひとつである続行便*も、要員不足やターミナルの発着枠の制限によって設定が困難になっております。
* 需要の集中に対応するために増発する臨時増便。

一部の路線では、便ごとに運賃を変化させる運用を人力で行ってまいりましたが、運賃設定担当者の負担増加や業務の属人性が課題となり、路線数増加の障壁になっていました。
限られた便数の中でお客さまの満足度向上とバス事業者としての収益確保を両立するために需要に応じて運賃を柔軟に変化させることで、繁忙期の「満席でのお断り」を減らし、閑散期のおトクな利用を促進することが、結果的により多くのお客さまに便利に高速バスを利用いただけることになると考え、このたびの導入にいたりました。

また、MagicPriceの導入を契機に、SRSの高速バス基幹システムとしての競争力を高め、高速バス座席販売のデファクトスタンダードを目指してまいります。

 

【京王電鉄バスより今回のコラボレーションへのコメント】
この度、京王電鉄バスは以下の点を考慮し、空をパートナーに選定しました。

  • 以前よりホテル業界でMagicPriceを展開している他、本年からはバス業界においても運賃最適化のサービスを開始している実績
  • 実績のある既存のサービスをそのまま提供するのではなく、バス事業者の考え方に寄りそってシステムを作っていこうという姿勢
  • SRSの一機能として、ダイナミックプライシングシステムをSRS利用事業者に広く提供しようとする京王電鉄バスの意向への理解とビジネスモデルの構築に貢献しようという姿勢
  • MagicPriceとSRSのシステム連携に係るものも含めたトータルコスト

「空には、実際にダイナミックプライシングシステムを利用されるバス事業者の立場に立って、どのようなシステムであればSRSを利用するバス事業者が業務負荷をかけずに使いやすいシステムにできるかをよく考え、開発を進めていただきました。また、MagicPriceの操作画面は、バス事業者が視覚的に分かりやすいシンプルなデザインや操作性を実現しました」

京王電鉄バスについて
https://www.keio-bus.com/index.html
設立:2002年
代表者名:丸山 荘(代表取締役社長)
所在地:東京都府中市晴見町2-22 京王府中晴見町ビル
事業内容:乗合バス事業/貸切バス事業/その他

株式会社空について
https://www.sora.flights/
設立:2015年
代表者名:松村 大貴(CEO)
所在地:東京都千代田区有楽町1-12-1 新有楽町ビル11階 PORTAL POINT YURAKUCHO
事業内容:データの取り込み・分析・価格決定を高速化するダイナミックプライシングシステム「MagicPrice」の開発・運営